秘書検定は「人柄育成」を目指しています。

「人柄」のよい人とは、相手に「感じがよい」という印象を与えられる人のことです。それはどのようなところで感じてもらえるのでしょうか。「表情」「態度」「振る舞い」「言葉遣い」「話し方」などの人柄の要素で、よい印象を与えているのです。

どのようにすればよい印象を与えられるのでしょうか。秘書検定ではこの「感じのよさ」の表し方について、筆記試験と面接試験を通して提唱しているのです。

秘書検定は、社会に出て働く人なら誰でも備えておかなければならない基本的な常識を、秘書技能という名称に集約して検定問題として出題しています。基本的な常識ですから誰にでもできることですが、感じがよいと言ってもらえる表し方はどのようにすることが必要か、この部分について試験問題を通して学べるようになっています。

「筆記試験」で学んだことを「面接試験」で表現する。特に就職を控えた学生さんは、これに取り組んでいれば就職面接は落ち着いて受験できること間違いなしです。ぜひ受験なさることをお勧めします。

各級位において期待される技能の程度(難易度)

  • 秘書検定3級
    3級 基本的な職場常識を問われる級です。上司が効率よく仕事を遂行するためには、秘書はどんなことに気を利かせる必要があるか、またどのように対応すれば感じがよいと思ってもらえるかの基本部分を問う級です。高校生も多く受験しています。
  • 秘書検定2級
    2級 3級より少し複雑な場面設定になります。上司の身の回りの世話や手助けを適切に行うための優先順位も考えることが必要になってきます。感じのよさだけでなく効率のよい仕事の仕方も問われる級で、就職を意識した大学生の受験が多く、社会人の受験も目立ちます。
  • 秘書検定準1級
    準1級 上司から相談を受けたり後輩へのアドバイスを求められたりと、物事の判断力や対応力が求められる中堅の秘書像が準1級のレベルです。この級から筆記試験合格の後は二次試験(面接試験)があり、人柄の表現力が問われます。大学生と社会人の受験者がほぼ同数を占めていますが、就職面接対策としてはかなり有効でしょう。
  • 秘書検定1級
    1級 上司が携わっている仕事を理解して、秘書が今何をしなければならないかを判断する。上司が常に動きやすいように、先を読んでサポートするといった上級の秘書の能力を求められるのが1級です。現役秘書の方や社会人の方は日ごろの仕事の仕方を振り返るために受験しているようです。